派遣を入ったばかりですぐ辞めたい!契約期間中1ヶ月で辞めれる?

派遣がつらくて辞めたい

最終更新日 2024/1/7
執筆者:noriko

 
派遣として働いている時、入ったばかりなのにすぐにどうしても辞めたい、派遣初日で合わないから辞めたいと思うことがあると思います。
 
この記事では、派遣で働いてきた筆者が、派遣で働いていて「ストレスでつらい!しんどい!」と感じている方が、派遣を辞めたい時にどうしたらいいのかのアドバイス、辞めないまでもどうにかうまくやる改善策をまとめてみました。
 
これを読んで、少しでもあなたの気持ちが軽くなれば幸いです。

派遣を入ったばかりですぐに辞めたい時どうなる?

派遣がつらくて辞めたいなら我慢は不要!
 
派遣に入ったばかりですぐに初日で仕事を辞めたくなる人は、実は少なくありません。
 
派遣に限らず正社員やパートでも、その会社に入らなければ、実際に仕事をしてみなければ分からないことが沢山ありますよね。
 
有期雇用の派遣であれば、契約期間が3ヶ月や6ヶ月など予め決まっているので、契約満了時であれば、そのまま更新しないという方法で比較的スムーズに派遣先を辞めることができます。
 
問題は、契約期間中に辞めたいときです。
 
事前に合意した契約を破って辞めようとする訳なので、やはり簡単には行きません。辞める意志を告げたならば、引き止められて、せめて契約期間まではと説得されることでしょう。
 
しかし、引き止められたとしても、契約期間まで働くのはしんどい、すぐに辞めてしまいたいと考えてしまう時もありますよね。
 
以下の項目では派遣に入ったばかりだけど、すぐに辞めたいと考えている方のためのケース別の状況をまとめました。

初日にミスマッチに気がついて辞めたいケース

派遣初日に辞めたいと思う時はどんなケースがあるでしょうか?
 

  • 仕事内容が思っていたものと全然違かった
  • 覚えることが多そうで無理
  • 上司がキツイ、周りの人と合わない
  • 通勤が思ってたよりも大変

 
初日で辞めたいと感じる人の多くが、実際に働く前に想像していた自分の姿と異なる、職場で期待していた事とのギャップやミスマッチに気がついて、このまま仕事を続けてよいのか不安になり、辞めたくなるようです。
 
しかし、少しだけ待ってみて下さい。
 
大前提として、派遣初日は新しい環境に飛び込むので緊張しますよね。後から考えてみたら些細なことでも、慣れるまでは敏感に受け取ってしまい、マイナスに考えてしまいがちです。
 
受け入れる職場の人たちも多少なりとも新しい派遣に気を使うことでしょう。
 
派遣初日はまだ職場の人もあなたがどんなタイプの人か分かりません。話しかけられて嬉しい人もいますし、仕事以外の会話は必要最低限が良いと思う人もいます。会社の人もあなたへの対応が何が正解なのかまだ分からない状態なのです。
 
つまり、派遣初日はあなたも会社も100%のいつもの姿ではないので、初日だけでその仕事や職場を判断するのは時期尚早なのです。
 
まずは3日、できれば一週間だけと思って頑張ってみませんか?
 
一週間会社に在籍してみれば、仕事の流れと職場の雰囲気がなんとなく分かるようになります。
 
仕事がついていけるか最初は不安でも、やってみると大丈夫だったり、なかなか話しかけられないな、職場の雰囲気が合わないかもと思っても、数日後にはそれなりに話せるようになったりすることもよくある話ですよ。
 
だたし、不安な気持ちは派遣会社に伝えておきましょう。次項で詳しく説明します。

不安があることを派遣会社に伝えておく

長期派遣前提の場合、多くの派遣会社では勤務初日後にどうだったか確認の連絡がきます。そこで感じた不安を、担当者の人に報告しておくと良いでしょう。
 
不安を派遣会社の人に伝えることによって、初日以降も気にかけて貰えますし、内容によってはその不安が解消する場合があります。
 
特に、「契約内容に載っていなかった仕事をさせられた」「残業無しの条件だったのに、強めに残業出来ないか聞かれた」など契約内容と違う出来事があった場合は、すぐに派遣会社の担当者の人に伝えましょう。
 
派遣先で採用と部署での連携がうまくいっていなかったり、派遣先が契約違反している場合があります。明らかに契約内容と違う場合は、派遣会社の担当者の人に迷わず報告してください。

1週間,1ヶ月で派遣を辞めたい

一週間派遣先に勤めると、なんとなく仕事の流れや会社の雰囲気もつかめてきます。その上で辞めたいならば、どのような行動をすれば良いのでしょうか。

派遣会社に不安を伝えていない場合すぐに連絡・相談

初日では大丈夫だったけれど、その後問題があって辞めたくなった場合、まずは派遣会社の担当者の人にその問題や不安を伝えてください。
 
派遣会社から勤務先に、その問題や不安が解消できるようにはたらきかけてくれます。

すでに派遣会社に不安を伝えていた場合は再度伝える

初日などにすでに働くにあたっての不安を派遣会社に伝えているのに解決していない場合は、大きく分けて2パターンの行動が考えられます。
 

①もう一度不安を伝え、解消しなかったら辞めたいと話す

 
不安があるけども問題が解決すれば、このまま働いても良いかなと思えるなら、もう一度派遣会社の担当者に伝えましょう。
 
1回不安を伝えただけでは、勤務先企業に真剣にかけあわない担当者も残念ながらいます。再度不安を伝え、辞めることも視野にいれていると言うことで、担当者が具体的に動いてくれることでしょう。
 

②正直に話して辞める

 
もう出社したくない、一日も早く辞めたいというならば、派遣会社に正直に辞めたい旨を話しましょう。
 
しかし、期間が定められている派遣は有期労働契約であるため、原則として契約期間中に退職することはできません
 
ただし期間が決まっている有期労働契約でも「やむを得ない理由がある場合」、または1年を超える労働契約を締結し、労働契約の初日から1年を超えたものは契約期間の途中でも退職することが可能です。
 

参考:民法第628条
当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。

 
派遣されたばかりで契約終了をまたずに辞めたい場合は、この「やむを得ない理由がある場合」を利用して辞めるようになります。

やむを得ない理由とは?

派遣を契約期間内で辞める場合の「やむを得ない理由」とは、具体的にこのような場合が挙げられます。
 

やむを得ない理由とは?
  1. 契約外の仕事やパワハラ、サービス残業など、派遣先に問題がある
  2. 怪我や体調不良、精神疾患で仕事が出来なくなった
  3. 急に親が倒れて実家で介護をしなければならなくなった
  4. 家庭の事情で通えない距離に引っ越しをすることになった

上記のような、気持ちの面だけでなく、身体や環境的に仕事をするのがどうしても難しい場合は「やむを得ない理由」に当てはまります。
 
やむを得ない理由がある場合、また派遣先に問題がある場合は、契約途中であっても辞めることができます。
 
会社に行くのが嫌で身体が拒否して、胃が痛くなったり、眠れなくなったりする場合も体調不良にあたりますが、体調不良や精神疾患の場合、病院の診断書を求められる場合もあるので注意しましょう。
 
あまり大きな声では言えませんが、最初に不安を伝えたときの派遣会社の担当者の反応や性格的に、正直に話すだけだと難しそうだなと思う場合は、急な介護で実家に戻るなど転居系を伝えるほうが辞めやすいです。
 
嘘になってしまっても、どうしても辛くて我慢できないのに辞められない場合に自分の身を守るための最終手段として伝えましょう。

損害賠償やペナルティはあるか?

上記で記載した民法第628条で損害賠償について触れられてますが、派遣社員に損害賠償が請求されることは、ほぼないと思って大丈夫でしょう。
 
会社の備品を故意に壊したり盗んだりするのは論外ですが、単に契約途中で辞めることによって生じた損害賠償を派遣に求められるのがごく稀です。
 
(※急に来なくなるバックレをしてしまうと、持ち帰ってしまった物の金額を請求される場合があります。詳しくは「派遣を辞めたいと思った時にやってはいけないこと」で触れています。)
 
ただし、契約途中で辞めると、今後登録している派遣会社から次の仕事を紹介されづらくなってしまいます。特に正当な理由で辞めたとしても、2回以上契約途中で辞めてしまった場合は、なかなか信用を得られなくなってしまいます。
 
契約途中で派遣を辞めて次の仕事を探す場合は、新たに他の派遣会社に登録しなければならない可能性があると思っておきましょう。
 
派遣は期間が定められているので、契約更新時に辞めるということであれば、基本的に問題なくスムーズに辞めることができます。よほどの事情がない限り、契約期間まで頑張ってみることをオススメします。

契約期間中に辞めるときの注意点

契約途中でも更新時でも、まず一番に退職の話をするのは派遣会社になります。日々顔を合わせている派遣先の方に退職を申し出てしまう人もいますが、それは間違いです。
 
派遣社員が契約を結んでいるのは派遣先企業ではなく、派遣会社になります。派遣会社に申し出た後、派遣会社と派遣先企業であなたの退職の話が具体的に決まったら、そこで初めて派遣先企業の上司に退職の話が出来るようになります。
 
退職を申し出る順番を間違えてしまうと、派遣先企業を困らせてしまうだけでなく、派遣会社と派遣先企業との間でトラブルが発生してしまう可能性があるので、注意しましょう。

派遣契約途中で辞めるときの手順

契約期間中に辞めるときの手順
  1. 派遣会社の担当者に不安があることを話す
  2. 解決しなければ、辞めたい旨を派遣会社の担当者に話す
  3. 派遣会社が派遣先企業にあなたの退職の意向を伝え、最終勤務日を決定する
  4. 最終勤務日→派遣勤務終了

大まかな手順は上記のようになります。
 
意を決して派遣会社の担当者に辞めることをはなしたとしても、長期派遣前提だった場合即日辞めれることはほとんどありません
 
通常であれば3ヶ月の契約期間が1ヶ月になったりと、最初に決めた契約期間から短くなります。その期間の間に、あなたの次の人を決めたりする準備期間が必要になるからです。
 
例外として、あなたと同じ仕事を行う人が複数人いたり、大量募集の仕事だったりすると比較的すぐ辞めやすい傾向になります。
 
自分の中で退職を決めたら、いつでも辞めれるように机の中を片付けておいたり、会社の備品などをすぐに返却出来るように予め整理しておくと良いでしょう。

派遣を辞めたいと思った時にやってはいけないこと

派遣を辞めたいと思った時にやってはいけないことは「バックレ」です。
 
上記でも伝えたとおり、契約期間中に派遣先を辞めるのは大変です。仕事に行っても辛くて、辞めたくてもなかなか認めて貰えない場合、もうバックレてしまうほうが簡単なのではと思うこともあるでしょう。
 
しかし、バックレはオススメしません
 
「バックレ」という行為は派遣先にも派遣会社にも、多大なる迷惑をかけます。派遣会社からの連絡から逃げるのも精神的に辛いですし、バックレてしまったという後ろめたさは自分の中にずっと残るからです。
 
バックレすると、まずは派遣会社から電話が沢山来ます。出ないと、家に訪問される場合もありますし、緊急連絡先を書いていた場合は実家などにも連絡が入ることがあります。
 
派遣会社ももしやバックレ?と思いあなたを探すのですが、病気や怪我、事件に巻き込まれたかという場合もあるため、必死になって探すのです。
 
バックレで心配なのは損害賠償を請求される事でしょうが、手間もお金もかかる事なので、余程でない限り、請求される事はないでしょう。
 
ただし、注意したいのが会社の備品と一緒にバックレしてしまう事です。
 
派遣先の備品を持ち帰ってしまった場合は、派遣会社が備品分の金額を支払ったり、働いた分の給料から差し引くケースが多いようです。
 
注意したいのは、持ち出したものが会社のカードキーだった場合です。カードキーの場合、悪用される可能性もあるので、ただカードキーの料金を支払うだけではNGとしている企業も多いです。
 
この場合は、バックレ後の電話の量も多いでしょうし、出ない場合は家への直接訪問の可能性も高いです。そして最悪の場合は、鍵を持ち帰った事による、鍵の交換費用などの高額請求がくる場合があります。
 
もしどうしてもバックレを考えている場合は、会社の備品は返してからにしましょう。
 
嫌になったら行きたくない気持ちもわかりますが、派遣は辞めやすい契約形態なので、できれば派遣会社に相談してから辞めた方があなたのためにも良いです。
 
個人的な意見ですが、バックレよりは実家に戻るなどの嘘をついて辞めてしまった方が、精神的に良いと思います。

仕事内容が違う、暇すぎる、スキル不足で辞めたいと思ったときの対応策

いざ、派遣が始まって働いてみたらなんだか思っていたのと仕事内容が違う、暇すぎる、スキル不足かもなどといった事柄は実はよくある話だったりします。
 
このような自体になってしまった場合は、まず派遣会社の担当者に正直に思ったことを話してみましょう。派遣会社に報告することによって、現状が改善して働きやすくなる可能性があります。
 
契約期間の途中で辞めることは不可能ではありませんが大変です。まずは働く環境を改善して、それでも合わなければ契約更新せずに辞める、という流れが一番スムーズになります。
 

仕事内容が違う、暇すぎる場合

契約内容と仕事内容が違う場合は、契約違反になりますので、迅速に対応が行われます。また、暇すぎる場合も同様に、派遣会社から派遣先へ仕事の調節をお願いしてくれます。
 
この2つについては、派遣会社への報告だけで問題が解決する場合が多いです。

スキル不足の場合

難しいのは、スキル不足の場合です。
 
スキル不足の場合も、派遣会社の担当者に早めに不安を伝えておくと良いでしょう。
 
派遣会社が派遣先に掛け合ってくれるので、より丁寧に教えてくれたり、慣れるまでは仕事の量を減らすなどの調節をしてくれるはずです。
 
引き継いでくれる人がまだいる場合は、分からないことは残さずに何度も質問すること、またどんなに簡単な事でもメモを残しておきましょう。
 
上司に聞く場合は、何度も時間を取ってもらうのは難しい場合があるので、2回以降に伺う場合は、どの部分の何がわからないのか整理してから質問するのがポイントです。
 
一般的なエクセルやワードの使用方法などは、ネットで検索すれば解決する場合もあるので活用しましょう。
 
ある程度こなしても、求められているスピードにならない、やることが多すぎてしんどい場合は、やはりスキル不足の可能性があり、逆に派遣先から契約終了を告げられる場合もあります
 
求められていることが出来なくて落ち込んでしまうかも知れませんが、派遣会社の見込み違いでただその派遣先と合わなかっただけなので気にしないようにしましょう。
 
派遣が開始されたばかりだと、ある程度仕事をこなさないと仕事の流れが見えず、不安に思いがちです。慣れれば意外とこなるようになったケースも多いので、最初から不安になりすぎないようにしましょう。
 
派遣会社によっては無料の講習やPC講座などを開催しているところもありますので、余裕があればそういった福利厚生を活用するのも良いでしょう。

働きやすい勤務先に出会うには、質の良い派遣会社に登録しよう

今派遣で勤務している会社を辞める手続きを開始したら、その後の事も考えておきましょう。派遣として違う勤務先で仕事を探すのか。
 
やっぱり自分には派遣は合わなそうだと感じたら、正社員で仕事を探すのか。その場合は派遣から予定紹介派遣という手もありますよ。
 
お金に余裕があるのなら、少しお休みするのもアリだと思います。
 
もし、派遣や予定紹介派遣で仕事探したいけれど、今登録している派遣会社はイマイチだったなと感じたなら、新たに別の派遣会社を探してみましょう。働きやすい勤務先に出会うには、良い派遣会社、質のいい担当者は必須条件です。
 
特に派遣会社の担当者は仕事を紹介するところから、辞めるところまで、勤務中の相談も含めてあなたのフォローをしてくれます。どれだけ良い担当者に出会えるかが、今後の働き方に影響してくるでしょう。
 
以下で紹介している派遣会社は、定期的に研修を行い質の高い優秀なスタッフが揃っているオススメの優良派遣会社です。
 
是非、参考にして見て下さいね。
 

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この記事の執筆者

noriko

大学卒業後、商社に正社員で就職。退職後は派遣社員として営業事務や一般事務などの事務職を中心に、大手会社や財団法人に就業。派遣業務を過去8年間従事した。イベント関連などの短期派遣の経験もあり。登録済みの派遣会社はスタッフサービスなど大手を中心に10社以上。プライベートと仕事の両立のために派遣という働き方を選択していた。